
自動車検査票は、運輸支局に車を持ち込んで検査を受けるときに、検査コースへ持って入る審査用の書類です。この記事では自動車検査票の書き方と入手方法を、自動車技術総合機構(NALTEC)の審査事務規程と、国土交通省・運輸局の案内をもとにまとめました。検査票1・2の欄と申請書との違いを整理し、軽自動車検査票の扱いや、支局ごとに異なる印紙の貼り先にも触れます。
自動車検査票の公式情報
- NALTEC|自動車検査票1(審査事務規程 様式9)継続検査で使う検査票の白紙様式
- 国土交通省|継続検査の必要書類検査票は運輸支局等の窓口で配布
- 軽自動車検査協会|継続検査軽自動車検査票と申請書の案内
自動車検査票とは(検査票1と検査票2)
登録車の自動車検査票は、OCR申請書とは別に、自動車技術総合機構の審査事務規程が定める様式です。用途の違う2種類があります。
| 様式 | 名称 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 様式9 | 自動車検査票1 | 審査依頼書を兼ねる。検査手数料納付書の表示もある |
| 様式10 | 自動車検査票2 | 新規検査・構造等変更検査で諸元を記録する |
国土交通省の通達「自動車検査業務等実施要領」の3-3-1は、窓口が受付日付印を押した審査依頼書(自動車検査票(様式1)、通達では「検査票1」)を発行し、自動車技術総合機構に審査を依頼すると定めています(2023年2月22日改正の新旧対照表)。検査票は、運輸支局から機構へ審査を依頼するための書類という位置付けです。
自動車検査票とは、運輸支局に持ち込まれた車について、自動車技術総合機構に保安基準への適合を審査してもらうための依頼書です。登録車では機構の審査事務規程に2つの様式があり、様式9の「自動車検査票1」は継続検査を含むすべての検査で使う審査依頼書、様式10の「自動車検査票2」は新規検査や構造等変更検査で諸元を記録する用紙です。国土交通省の通達は、窓口が受付日付印を押した検査票1を発行して機構に審査を依頼すると定めています。車検の書類・手続きのうち、検査コースの合否を記録する欄を持つのはこの書類で、申請書や納付書とは役割が異なります。継続検査で持ち込む場合は、申請書・手数料納付書・重量税納付書と並べて、この検査票も窓口で受け取ってそろえます。
自動車検査票1(様式9)の欄と書き方
審査事務規程に添付された様式9の白紙PDFから読み取れる主な欄は、次のとおりです。
- 検査の種類の欄があり、継続・新規・構造等変更・予備から選びます。
- 登録番号または車両番号、原動機型式、車台番号を書く欄があります。
- 保安基準に適合しない部分を02〜15の装置区分で示す欄と、不具合の状況を書く欄があります。
- 合否の印字欄、確認印の欄、再入場の確認印の欄があります。
- 備考には、納税証・保険証・重量税・手数料・申請書・記録簿の確認項目が並んでいます。
- 審査結果通知の欄があり、適合・不適合・審査中断のいずれかが示されます。
受検者が書くのは、検査の種類と、登録番号・原動機型式・車台番号などの車両を特定する欄が中心です。不適合の装置区分、合否、確認印、審査結果通知は、検査コースや窓口の側で記入・押印する欄と読み取れます。ただし、登録車の自動車検査票について公式の記入例PDFは、国土交通省・自動車技術総合機構とも見つかりませんでした。どの欄まで受検者が書くかに迷う場合は、窓口で確認してから検査コースに並んでください。
自動車検査票1の書き方は、車両を特定する欄を車検証どおりに埋め、検査の種類を選ぶところまでが受検者の作業です。様式9には、検査の種類(継続・新規・構造等変更・予備)、登録番号または車両番号、原動機型式、車台番号のほか、02〜15の装置区分で不適合箇所を示す欄、合否の印字欄、再入場の確認印欄、審査結果通知欄があります。備考には納税証・保険証・重量税・手数料・申請書・記録簿の6つの確認項目が並び、窓口で書類がそろっているかを確かめる仕組みです。不合格で再入場するときは同じ検査票を持って再び検査コースへ入るため、合格まで折ったり汚したりしないよう扱います。
自動車検査票2(様式10)の欄
様式10の自動車検査票2は、新規検査や構造等変更検査で、車の諸元を記録するための用紙です。主な欄は次のとおりです。
- 車名、型式、車台番号
- 長さ・幅・高さなどの寸法
- 車両重量と荷重の分布
- 乗車定員
- 燃料の種類、タイヤ、車体の色
自動車検査票2とは、新規検査や構造等変更検査のときに、車名・型式・車台番号・寸法・重量・荷重分布・乗車定員・燃料・タイヤ・車体の色といった諸元を記録する、自動車技術総合機構の様式10です。審査事務規程では、諸元の記録は新規・構造等変更の場面に位置付けられています。継続検査は車検証の記載内容をそのまま引き継ぐ手続なので、通常は検査票1が中心になります。改造などで寸法や重量が変わり、構造等変更検査に切り替わる車では検査票2が必要になるため、持ち込む前に検査の種類を確定させておくと、当日に用紙を取り直さずに済みます。検査票2のどの欄を受検者が書くかは、受検する支局の窓口で確認してください。
自動車検査票と継続検査申請書(OCR)の違い
窓口でそろえる書類のうち、自動車検査票と継続検査申請書は混同されやすい2つです。国土交通省の「OCR申請書各種様式」で、申請書の側の様式を確認できます。
| 書類 | 様式 | 役割 |
|---|---|---|
| 自動車検査票1 | NALTEC審査事務規程 様式9 | 審査依頼と検査結果の記録 |
| 自動車検査票2 | NALTEC審査事務規程 様式10 | 新規・構造等変更の諸元記録 |
| 継続検査申請書 | OCR第3号様式または専用3号様式 | 継続検査の申請(国への申請書) |
| OCR第2号様式 | OCR申請書 | 諸元変更を伴う変更登録・検査証記入など |
国土交通省の自動車検査登録総合ポータルは、継続検査用に「OCR申請書専用3号様式」をダウンロードできるよう案内しています。公式の記入例(kns-ocr-sample001.pdf)は、この申請書のものです。記入例から読み取れる主な書き方は次のとおりです。
- 有効期間は、2年なら「4」、1年なら「2」を記入します。
- 登録番号と、車台番号の下7桁を書きます。
- 本人が受検するなら「1」、代行なら「2」を記入します。
- 使用者の氏名・住所を書き、受検者が本人の場合は「本人」と書きます。
自動車検査票と継続検査申請書の違いは、出す相手と様式の根拠にあります。継続検査申請書はOCR第3号様式または専用3号様式で、使用者が国に継続検査を申請するための書類です。自動車検査票は自動車技術総合機構の審査事務規程の様式9・10で、運輸支局が機構に審査を依頼し、検査コースでの合否を記録するための書類です。公式の記入例が公開されているのは申請書だけで、有効期間2年なら「4」、本人受検なら「1」といったコードで書きます。申請書の詳しい書き方は継続検査申請書(専用第3号様式)の書き方で解説しています。2つの書類は役割が違うため、片方だけでは受付が進まない点に注意してください。
自動車検査票の入手方法
国土交通省のポータルは「自動車検査票は運輸支局等窓口で配布しています」と案内しています。申請書の専用3号様式はポータルからダウンロードできますが、検査票について同じようなダウンロードの案内は見当たりません。様式9・様式10の白紙は、自動車技術総合機構が公開している審査事務規程の添付PDFで内容を確かめられます。
自動車検査票の入手方法は、受検する運輸支局・自動車検査登録事務所の窓口で受け取るのが基本です。国土交通省の自動車検査登録総合ポータルは、検査票を運輸支局等の窓口で配布していると案内しており、申請書の専用3号様式と違い、検査票のダウンロード案内は見当たりません。自動車技術総合機構の審査事務規程には様式9・様式10の白紙PDFが添付されているので、事前に欄の構成を確かめられます。軽自動車検査票も同じく軽自動車検査協会の窓口で配られ、公式PDFは見本のため印刷して使えません。当日に窓口で受け取り、その場で車両の欄を書き込む前提で、車検証と記入例を手元に用意して行くと手早く済みます。
自動車検査票に印紙を貼るかどうか(支局による案内の違い)
継続検査の手数料の印紙・証紙をどの書類に貼るかは、公式の案内がそろっていません。
- 国土交通省のポータル(必要書類のページ)は、手数料納付書に自動車検査登録印紙を貼り、キャッシュレスならその旨を書くとしています。
- 東北運輸局のQ&Aは、自動車検査票に検査登録印紙を貼るとしています。
- 群馬運輸支局の手順書は、自動車検査票に自動車検査登録印紙と自動車審査証紙を貼る流れです。
自動車検査票に印紙を貼るかどうかは、受検する運輸支局の運用で決まり、全国で統一された案内はありません。背景には、自動車技術総合機構の様式9(検査票1)自体が審査依頼書と「検査手数料納付書」を兼ねる作りになっていることがあります。このため群馬運輸支局のように検査票に印紙・証紙を貼る支局がある一方、国交省のポータルは手数料納付書に貼る前提で必要書類を案内しています。2026年4月1日の手数料改定後は、窓口持込の普通自動車で2,600円(印紙600円と証紙2,000円)を用意します。初めての支局では、貼る書類を窓口か構内の掲示で確かめてから貼ってください。手数料納付書の書き方は別記事で扱っています。
継続検査(持込)での自動車検査票の流れ
群馬運輸支局の手順書では、継続検査で車を持ち込むときの流れが次のように示されています。検査票は最初から最後まで受検者が持ち歩く書類です。
- 検査票に印紙・証紙を貼ります。
- 自動車税事務所で納税確認のスタンプを受けます。
- 予約・書類確認の窓口に出します。
- 検査コースで検査を受けます。
- 合格したら、重量税納付書・車検証・検査票・申請書の4点を交付窓口に出します。
東北運輸局のQ&Aも、継続検査の必要書類に自動車検査票を挙げています。検査の予約は自動車技術総合機構のインターネット予約システムで取り、受付は審査の前に済ませます。予約の取り方は自動車検査インターネット予約システムで解説しています。
継続検査の持込で自動車検査票がたどる流れは、印紙の貼付、納税確認、書類確認、検査コース、交付窓口の5段階です。群馬運輸支局の手順書では、まず検査票に印紙・証紙を貼り、自動車税事務所で納税確認のスタンプを受けてから、予約・書類確認の窓口へ出します。検査コースでは合否が検査票に記録され、合格したら重量税納付書・車検証・検査票・申請書の4点を交付窓口に出して、新しい車検証と検査標章を受け取ります。不合格の場合は整備して再入場し、同じ検査票に確認印を受けます。工程ごとに検査票へ記録が積み上がるため、1台につき1枚を最後まで持ち歩く書類と考えておくと、紛失や取り違えを防げます。
軽自動車検査票と軽自動車の申請書
軽自動車の継続検査は軽自動車検査協会で受けます。書類の名前と様式は登録車と異なります。
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 継続検査申請書(軽専用第2号様式) | 軽自動車の継続検査で使う申請書 |
| 軽第3号様式 | 継続検査・車検証の再交付・検査標章の再交付に使える |
| 軽自動車検査票 | 持込検査の場合に必要。協会の窓口で配布 |
軽自動車検査協会の公式PDFにある軽自動車検査票は見本で、印刷して使えません。協会は「軽自動車検査票」とだけ表記しており、様式番号は確認できませんでした。
軽自動車検査票とは、軽自動車を軽自動車検査協会に持ち込んで継続検査などを受けるときに使う検査用の書類で、協会の窓口で配布されています。公式サイトのPDFは見本のため、印刷して提出には使えません。申請書は登録車のOCR第3号様式とは別に、継続検査申請書(軽専用第2号様式)を使い、軽第3号様式も継続検査・車検証再交付・ステッカー再交付に使えます。協会は軽自動車検査票を、持込検査の場合に必要な書類として案内しています。手数料は協会に納めるため、登録車と違って検査登録印紙は使いません。軽自動車OSSの仕組みは軽自動車OSSとはで解説しています。
持込と指定整備、窓口とOSSが混在する工場では、車ごとにどの書類が要るかを入庫時に決めておくと、当日の準備漏れが減ります。整備システムに車検証の情報と入庫予定を登録しておけば、検査の方法ごとに必要書類を振り分けられます。OSSの申請状況まで一元管理したい場合は、OSS対応システムの相談(無料)で、いまの運用に合うかを確かめられます。
まとめ
自動車検査票は、運輸支局が自動車技術総合機構に審査を依頼し、検査コースでの合否を記録する書類です。登録車では審査事務規程の様式9(自動車検査票1)が審査依頼書と検査手数料納付書を兼ね、様式10(自動車検査票2)が新規・構造等変更の諸元記録に使われます。継続検査申請書(OCR第3号様式・専用3号様式)とは別の書類で、公式の記入例が公開されているのは申請書だけです。検査票は運輸支局等の窓口で配布され、印紙・証紙を検査票と手数料納付書のどちらに貼るかは支局によって案内が違います。軽自動車は軽自動車検査協会の窓口で配る軽自動車検査票を使い、持込検査の場合に必要です。
自動車検査票に関するよくある質問
出典
このページは、次の一次情報(2026年10月4日確認)をもとに作成しています。
- NALTEC 審査事務規程 自動車検査票1(様式9):https://www.naltec.go.jp/publication/regulation/hbh5ss0000002mk7-att/ih3l1n00000002f4.pdf
- NALTEC 審査事務規程 自動車検査票2(様式10):https://www.naltec.go.jp/publication/regulation/hbh5ss0000002mk7-att/ih3l1n00000002fj.pdf
- 国土交通省 継続検査の必要書類:https://www.jidoushatouroku-portal.mlit.go.jp/jidousha/kensatoroku/inspection/document/index.html
- 国土交通省 継続検査申請書(OCR)記入例:https://www.jidoushatouroku-portal.mlit.go.jp/assets/pdf/kns-ocr-sample001.pdf
- 国土交通省 OCR申請書各種様式:https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk6_000021.html
- 国土交通省 自動車検査業務等実施要領 改正通達(全日本トラック協会掲載):https://jta.or.jp/wp-content/uploads/2023/03/jta20230303vis.pdf
- 東北運輸局 Q&A(継続検査):https://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/qa/kennsa/a1.html
- 群馬運輸支局 継続検査の手順:https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/s_gunma/date/kensa_kensatejun.pdf
- 軽自動車検査協会 継続検査:https://www.keikenkyo.or.jp/inspection/continuation.html
- 軽自動車検査協会 各種申請書類:https://www.keikenkyo.or.jp/form_example/list.html
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