
軽自動車の車検費用は、どの工場に頼んでも同じ額がかかる法定費用と、事業者ごとに違う整備費用や代行手数料に分かれます。法定費用は重量税、自賠責保険料、検査手数料の3つで、2026年11月1日からは自賠責の料率改定で上がります。法定費用は2026年11月の自賠責改定で上がる点を含め、公式の額で内訳を整理します。
軽自動車の車検費用を確かめる公式ページ
- 軽自動車検査協会|継続検査重量税、自賠責、手数料の案内
- 損害保険料率算出機構|自賠責保険の基準料率2026年11月1日からの料率表
- 次回自動車重量税額照会サービス(軽自動車)車ごとの重量税額を調べる
軽自動車の車検費用の内訳
車検の基礎知識として、費用は二つに分けて考えます。一つは法令で額が決まっている法定費用、もう一つは整備工場や販売店が決める整備費用と代行手数料です。見積書の総額が事業者ごとに違うのは、後者の違いによるものです。
| 費用 | 額の決まり方 |
|---|---|
| 自動車重量税(法定費用) | 車の区分と経過年数、エコカーかどうかで決まる |
| 自賠責保険料(法定費用) | 損害保険料率算出機構の基準料率と保険期間で決まる |
| 検査手数料(法定費用) | 持込か保安基準適合証か、窓口かOSSかで決まる |
| 点検整備、部品、代行手数料 | 事業者が決めるもので、公的な基準額は無い |
軽自動車の車検の法定費用とは、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料の3つを合わせた額です。自家用、2年、エコカー外、初度検査から13年未満の軽自動車を持込で受ける場合、重量税6,600円と検査手数料2,500円に、自賠責保険料24か月分を足します。自賠責は2026年10月31日までに保険期間が始まる契約なら17,540円で合計26,640円、2026年11月1日以降に始まる契約なら18,660円で合計27,760円です。差額は1,120円で、自賠責の値上げ分がそのまま乗ります。整備費用や代行手数料はこの法定費用とは別に、事業者ごとに決まります。
軽自動車の重量税(2026年5月からの税額)
自動車重量税は、令和8年度税制改正で2026年5月1日から新しいエコカー減免に切り替わりました。新しい減免の期間は2028年4月30日までです。国土交通省の税額表と軽自動車検査協会のページで一致を確認した、継続検査の税額は次のとおりです。
| 区分(継続検査、2年) | 自家用 | 事業用 |
|---|---|---|
| エコカー(本則税率) | 5,000円(免税の車もある) | 5,000円 |
| エコカー外 | 6,600円 | 5,200円 |
| 13年経過 | 8,200円 | 5,400円 |
| 18年経過 | 8,800円 | 5,600円 |
軽自動車の重量税は、継続検査で2年自家用のエコカー外なら6,600円、初度検査から13年を経過すると8,200円、18年経過で8,800円になります。経過年数の数え方は登録車と違い、初度検査の年から13年を経過した年の11月1日以後に受ける検査から重い税額がかかります(租税特別措置法施行令第51条の3)。たとえば2012年に初度検査を受けた車は、2025年11月1日以後の検査から13年経過の扱いです。エコカーかどうかの判定は2026年5月1日から令和12年度燃費基準に変わったため、古い減税表は使えません。車ごとの税額は、軽自動車用の次回自動車重量税額照会サービスで確認できます。
重量税は、軽自動車検査協会の様式「自動車重量税納付書(検査対象軽自動車)」に重量税印紙を貼って納めます。様式は窓口で入手でき、PDFを印刷して使うこともできます。
軽自動車の自賠責保険料(2026年11月1日改定)
損害保険料率算出機構は2026年4月30日に自賠責保険の基準料率の改定を届け出ました。全車種平均で6.2%の引上げで、13年ぶりです。新しい料率は2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約に適用されます。
| 保険期間の始期 | 24か月 | 25か月 |
|---|---|---|
| 2023年4月1日〜2026年10月31日 | 17,540円 | 18,040円 |
| 2026年11月1日以降 | 18,660円 | 19,170円 |
表は軽自動車(検査対象車)の基準料率で、離島以外の地域が対象です。沖縄県は含みません。
2026年11月1日から、軽自動車の自賠責保険料は24か月で17,540円から18,660円に上がります。引上げ幅は1,120円、率にして6.4%で、25か月は18,040円から19,170円です。基準になるのは車検を受ける日ではなく保険期間が始まる日で、2026年11月1日以降に始まる契約から新しい料率になります。自賠責の保険期間は、返付を受ける車検証の有効期間のすべてと重なる必要があります。軽自動車検査協会は、保険期間の終わりが午前12時までであるため、満了日より1日以上多くかけるよう案内しています。10月と11月をまたいで車検を受ける車は、見積もりの時点でどちらの料率になるかを確認します。
軽自動車の検査手数料(持込、指定工場、OSSの違い)
検査手数料は2026年4月1日に改定されました。軽自動車の継続検査では、車を持ち込むか、指定工場が保安基準適合証を出すか、さらにそれを窓口に出すかOSSで出すかで額が変わります。いずれも技術情報管理手数料400円を含みます。
| 受け方 | 検査手数料 |
|---|---|
| ユーザー車検や認証工場で持ち込む | 2,500円 |
| 指定工場が保安基準適合証を窓口に出す | 2,100円 |
| 指定工場が保安基準適合証を軽自動車OSSで出す | 1,850円 |
| 限定保安基準適合証を出す | 1,900円 |
改定前は持込2,200円、保安基準適合証の窓口提出1,800円、OSS1,600円でした。ネット上で見かける「2,200円」「1,800円」は改定前の額なので、見積もりに使わないよう注意します。軽自動車OSSは、指定工場が新車(型式指定車)と車検(指定整備)の手続に使う仕組みで、税と手数料はインターネットバンキングかATMで電子納付します。
軽自動車OSSの対象手続は軽自動車OSSとはで詳しく説明しています。
軽自動車の車検の法定費用の合計例
ここまでの額を足し合わせた計算値です。条件は自家用、2年、自賠責24か月で、指定工場の2行は重量税6,600円の車を前提にしています。13年経過の車は重量税8,200円、18年経過の車は8,800円で計算しました。
| ケース | 〜2026年10月31日始期の自賠責 | 2026年11月1日以降始期の自賠責 |
|---|---|---|
| 重量税6,600円で持ち込む | 26,640円 | 27,760円 |
| 指定工場が窓口に出す | 26,240円 | 27,360円 |
| 指定工場がOSSで出す | 25,990円 | 27,110円 |
| 13年経過の車を持ち込む | 28,240円 | 29,360円 |
| 18年経過の車を持ち込む | 28,840円 | 29,960円 |
軽自動車の車検の法定費用は、2026年11月1日以降に自賠責が始まる場合、自家用2年でエコカー外の持込なら27,760円です。同じ条件で指定工場が保安基準適合証を窓口に出すと27,360円、軽自動車OSSで出すと27,110円になり、持込との差は検査手数料の差の最大650円です。初度検査から13年を経過した車は重量税が8,200円に上がるため持込で29,360円、18年経過では8,800円で29,960円です。エコカーで本則税率5,000円になる車や免税の車は、重量税の分だけ下がります。どの合計も公式の各額を足した計算値で、整備費用と代行手数料は含みません。
整備費用と代行手数料の考え方
国土交通省も軽自動車検査協会も、法定費用以外の金額を示していません。整備費用と代行手数料に公的な相場は無く、事業者が自由に決めます。同じ車でも、交換する部品の数や、ブレーキやタイヤの摩耗具合で金額は大きく変わります。
お客様に見積もりを出す側から見ると、法定費用と事業者の費用を分けて書けば、他社の見積もりと比べられたときに説明しやすくなります。2026年10月と11月をまたぐ時期は、自賠責の始期で法定費用が1,120円変わるため、見積もりの有効期限にも注意が要ります。
自賠責の始期、重量税の経過年数、保安基準適合証の期限、軽自動車OSSの申請状況を車両ごとに管理できれば、見積もりの誤りを防げます。軽自動車OSSを含めた運用を検討する場合は、OSS対応システムの相談(無料)からご相談ください。
軽自動車の車検費用のまとめ
軽自動車の車検費用は、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料の法定費用と、事業者が決める整備費用や代行手数料に分かれます。重量税は自家用2年のエコカー外で6,600円、13年経過で8,200円、18年経過で8,800円です。自賠責保険料は2026年11月1日以降に始まる契約から24か月18,660円に上がり、それまでの17,540円より1,120円高くなります。検査手数料は2026年4月改定後、持込2,500円、保安基準適合証の窓口提出2,100円、軽自動車OSS1,850円です。持込の法定費用は改定前の自賠責で26,640円、改定後で27,760円になります。整備費用には公的な基準額が無いため、見積もりで確かめてください。
軽自動車の車検費用に関するよくある質問
出典
本文の金額と制度は、次の一次情報で確認しました(2026年10月4日確認)。
- 軽自動車検査協会|継続検査:https://www.keikenkyo.or.jp/inspection/continuation.html
- 損害保険料率算出機構|自賠責保険の基準料率:https://www.giroj.or.jp/publication/cali_table.html
- 損害保険料率算出機構|2026年4月届出の基準料率表:https://www.giroj.or.jp/ratemaking/cali/pdf/202604_table.pdf
- 損害保険料率算出機構|2026年4月届出の概要:https://www.giroj.or.jp/ratemaking/cali/pdf/202604_announcement.pdf
- 損害保険料率算出機構|2023年1月届出の基準料率表:https://www.giroj.or.jp/ratemaking/cali/pdf/202301_table.pdf
- 国土交通省|2026年5月1日からの継続検査の重量税額:https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001884517.pdf
- 国土交通省|自動車重量税額について:https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000076.html
- 国土交通省|手数料改定の一覧:https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001986066.pdf
- 軽自動車検査協会|軽自動車OSS 電子納付のための準備:https://www.k-oss.keikenkyo.or.jp/portal/beginner/gamen-jizen-junbi/denshi-nouhu/index.html
- 国土交通省|キャッシュレス決済の事業者向けチラシ:https://www.jidoushatouroku-portal.mlit.go.jp/assets/pdf/jigyousha_chirashi.pdf
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